日本大百科全書(ニッポニカ) 「オコバンゴ沼沢地」の意味・わかりやすい解説 オコバンゴ沼沢地おこばんごしょうたくちOkovango Swamp アフリカ南部、ボツワナ北西部のオコバンゴ盆地にある沼沢の多い湿地帯。アンゴラ中央部より発したオコバンゴ川がこの盆地に流入し、扇形の三角州が形成されている。面積は約1.8万平方キロメートル。南西端はヌガミ湖となっている。沼沢地の水位は過去の気候変化と対応して昇降を繰り返したようで、現在は低下期にある。沼沢地内の恒常流路はノーカ、洪水時に水流のある浅い流路はモラポ、パピルスの繁茂する後背湿地はレディバスとよばれる。水利の便がよいため比較的人口の多い地域となっている。[堀 信行] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例