オスクウンブリア語(読み)オスクウンブリアご(その他表記)Osco-Umbrian

改訂新版 世界大百科事典 「オスクウンブリア語」の意味・わかりやすい解説

オスク・ウンブリア語 (オスクウンブリアご)
Osco-Umbrian

ラテン語とともにインド・ヨーロッパ語族イタリック語派を形成する言語群。ラテン語とは異なる言語的特徴を示す。オスク(オスキ)語は南イタリアのカンパニア地方を中心とし,ウンブリア語はウンブリア地方に話され,ともに紀元前の碑文資料をもつが,前者地震で埋没したポンペイ遺跡落書にもみられる。ローマ帝国興隆とともに,これら小部族の言語はラテン語に吸収されてしまった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android