最新 地学事典 の解説
オッド-ハーキンスのほうそく
オッド-ハーキンスの法則
Oddo-Harkins’ law
地殻の元素組成に関して,偶数原子番号の元素は,その両隣の奇数原子番号の元素より存在度が大という法則。この法則は原子番号が小さいところを除いてよく成立し,特にランタニド(ランタノイド)系列の元素に関して顕著。また元素の宇宙存在度に関しても成立する。一般に原子核の安定度の差に基づく法則と考えられる。原子核の質量に対するWeizsäcker-Betheの公式によれば,質量数偶数の核種は,特定の質量数に対して常に原子番号偶数の2種が存在するのに,質量数奇数の安定な核種は特定の質量数に対して1種しかなく,このとき原子番号が偶数か奇数かはほとんど偶然である。その結果,原子番号偶数の元素は多数の同位体をもつのに,奇数元素はたかだか2種の同位体をもつにすぎない。Oddo-Harkinsの法則はこのことの帰結。G.Oddo(1914),W.D.Harkins(1917)がそれぞれ独立に発見。
執筆者:庭野 雄一・松井 義人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

