改訂新版 世界大百科事典 「オドリク」の意味・わかりやすい解説 オドリクOdorico da Pordenone生没年:?-1331 イタリア人宣教師。ポルデノーネ付近のビラノバのマッティウシ家の生れ。日本では英語名のオドリクで呼ばれることが多い。若くしてフランシスコ修道会に加入,1320年ごろ東方への布教を志して出発した。ペルシア経由,海路インドを経て,22-23年ごろ広東に上陸,25年カンバリク(北京)に到着,3年間滞在して,陸路によりイタリアに帰着。30年,見聞を口述した。その内容は布教よりも土地の紹介に重点がおかれ,とくに杭州の仏教寺院の行事の話が貴重である。執筆者:勝藤 猛 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「オドリク」の意味・わかりやすい解説 オドリク イタリアのフランシスコ会修道士。オドリクは英語読みで,正しくはオドリコ・ダ・ポルデノーネ。東方布教を志し,ペルシア,インド,東南アジアを経て中国に入り,1325年元の大都(北京)に3年間滞在,チベットを経て帰国した。彼の口述した《東洋紀行》は広く愛読された。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by