日本大百科全書(ニッポニカ) 「オノーフリ」の意味・わかりやすい解説 オノーフリおのーふりArturo Onofri(1885―1928) イタリアの詩人。ローマ生まれ。伝統詩と決別し、パスコリ、マラルメ、黄昏派(クレプスコラーリ)、断片詩(フラメンターレ)、『ボーチェ』誌などとかかわりながら、一貫して詩語を追求。それは詩集『オルケストリーネ』(1917)として開花した。イメージとしての詩語は、しだいに物、宇宙との神秘的調和を求める、創造者としてのことばの世界へと向かった。『銀のらっぱ』(1924)が代表作。晩年の8年間、赤十字社で働いた。[望月紀子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例