おぽっぽ(読み)オポッポ

デジタル大辞泉 「おぽっぽ」の意味・読み・例文・類語

おぽっぽ

[形動]うわついているさま。のんきに遊び回るさま。うぽっぽ。
「そう何時いつまでも―で遊ばせても置けないと思うと」〈二葉亭浮雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おぽっぽ」の意味・読み・例文・類語

おぽっぽ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. ( 「ぽっぽ」は懐(ふところ)の意。懐育ちの意から ) 親のもとで育てられ、子供気分が抜けないでいるさま。世なれていないさま。
    1. [初出の実例]「だからお勢みたやうな如此(こん)な親不孝な者でも、さう何時までもお懐中(ポッポ)で遊ばせても置(おけ)ないと思ふと」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
  3. ( 「うぽっぽ[ 二 ]」の変化した語 ) =うぽうぽ
    1. [初出の実例]「それでも生立(うまれだち)の悪(わり)野郎なら、おぽっぽで遊び歩行(あるい)て、いまだに役にも立めへが」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android