デジタル大辞泉
「野郎」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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や‐ろう‥ラウ【野郎】
- 〘 名詞 〙
- ① 若い男。特に前髪を剃り落として一人前になった若者。
- [初出の実例]「十二三の治郎(ヤラウ)に紙子の広袖鈍子の衣裏はさなから脇指袋をときて掛たるやうなり」(出典:浮世草子・懐硯(1687)一)
- ② 男をののしっていう語。また、動物などを人に見立ててそれをののしっていう語。→このやろう。
- [初出の実例]「あのやろうにまけては、おれも若いものがたたねヱから」(出典:咄本・笑長者(1780)碁将棊)
- ③ 前髪を剃った歌舞伎俳優。野郎歌舞伎の役者。
- [初出の実例]「名とりの野郎(ヤラウ)に心をうつすもあり」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)序)
- ④ 男色を売る者。かげま。
- [初出の実例]「販ぎ若衆をしろうるりといふ名は御所がたよりいで、洛川といふは所化がたよりいでやらうといふは町がたよりいひ出したる異名にぞ侍る」(出典:仮名草子・よだれかけ(1665)六)
- ⑤ 「やろうあたま(野郎頭)」の略。
- [初出の実例]「太夫子残らず前髪おろして、野郎(ヤラウ)になりし時は、ひらかぬ花の散るここちして」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)五)
- ⑥ 「やろうぼうし(野郎帽子)」の略。
- [初出の実例]「虎膚天鵞絨(とらふビロウド)の羽織に、紫の野良帽子(ヤラウ)をいただいた風情は、宛ら女の如く艷めかしい」(出典:藤十郎の恋(1919)〈菊池寛〉四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「野郎」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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