オーストラリア植民地政府法(読み)オーストラリアしょくみんちせいふほう(その他表記)Australian Colonies Government Act

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オーストラリア植民地政府法
オーストラリアしょくみんちせいふほう
Australian Colonies Government Act

1850年ニューサウスウェールズ植民地からポートフィリップ地方をビクトリア植民地として,分離独立させたイギリス議会通過の法律。同時にオーストラリア各植民地の評議会を完全に代議制議会とし,憲法制定権を付与した。ポートフィリップの植民者がニューサウスウェールズ議会での代議員数の不足と税金使途を不満としてイギリス議会に提訴した結果,20人の選出議員と 10人の総督任命議員より成る議会が認められ,ニューサウスウェールズから分離した (1851.7.実効) 。この結果,他の地域も分離独立を促され,51年にはタスマニア,南オーストラリアも自治行政府をもつにいたった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む