ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オートビエンヌ県」の意味・わかりやすい解説 オートビエンヌ〔県〕オートビエンヌHaute-Vienne フランス中部,リムーザン地域 (レジオン) の県。マシフサントラル (中央山地) 西端部にある。県都リモージュ。東部にアンバザック山塊 (701m) ,南西部にシャリュ山塊 (546m) ,西部にブロン山塊 (505m) などの丘陵地がある。これらを刻むビエンヌ川などの河川の谷は深く,台地面上のゆるやかな起伏と対照的である。古くから森林地帯で農業はふるわなかったが,灌漑施設の整備と湿潤な気候により,自然あるいは人工牧草地の発展が著しい。特に肉牛はリムーザン種として広く知られる高級種。工業は家畜飼育とも関連して発達した皮革加工,靴製造が第1にあげられ,南部のサンティリエの陶土を用いるリモージュを中心とする陶磁器製造も広く知られる。面積 5520km2。人口 35万 3593 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by