お染/半九郎(読み)おそめ/はんくろう

朝日日本歴史人物事典「お染/半九郎」の解説

お染/半九郎

江戸時代の情話の主人公。実説は寛永3(1626)年9月,江戸から上洛した菊池半九郎が,祇園の遊女お染と離れがたく,鳥辺山で情死した事件。巷説として長く流布し,宝永3(1706)年京都,大坂で歌舞伎化された。この時期の上演の背景には近松心中物の流行が考えられるだろう。今日残る代表作は,大正4(1915)年9月東京本郷座初演「鳥辺山心中」(岡本綺堂作)である。本作では死に至る直接の理由は,半九郎が同輩坂田市之助を討ち果たした責任によるものとなっている。お染の一緒に死のうという願いを聞き入れ,心中することになる。<参考文献>『歌舞伎オン・ステージ24』

(武藤純子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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