お百(読み)おひゃく

精選版 日本国語大辞典 「お百」の意味・読み・例文・類語

お‐ひゃく【お百】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一〇〇文ぐらいしか買物のできない、けちな女房のことを人名化していう語。→百檀那
    1. [初出の実例]「にるやうに切てくんなとお百いひ」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永九(1780)宮三)
  3. 一〇〇両を持参金として持って来た嫁のことを人名化していう語。
    1. [初出の実例]「お百あんまりわがままをいふななり」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永八(1779)満二)
  4. ( その揚代が一〇〇文であったところから ) 江戸吉原の河岸見世女郎のことを人名化していう語。
    1. [初出の実例]「お百さんお盛んだねと戸口へもたれ」(出典:雑俳・柳多留‐五一(1811))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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