お百(読み)おひゃく

精選版 日本国語大辞典 「お百」の意味・読み・例文・類語

お‐ひゃく【お百】

〘名〙
① 一〇〇文ぐらいしか買物のできない、けちな女房のことを人名化していう語。→百檀那
※雑俳・川柳評万句合‐安永九(1780)宮三「にるやうに切てくんなとお百いひ」
② 一〇〇両を持参金として持って来た嫁のことを人名化していう語。
※雑俳・川柳評万句合‐安永八(1779)満二「お百あんまりわがままをいふななり」
③ (その揚代が一〇〇文であったところから) 江戸吉原の河岸見世女郎のことを人名化していう語。
※雑俳・柳多留‐五一(1811)「お百さんお盛んだねと戸口へもたれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android