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持参金 じさんきんdowry

翻訳|dowry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

持参金
じさんきん
dowry

嫁資ともいう。結婚に際して,配偶者を与える側が,配偶者をもらう側に対して与える金銭財物をいう。婿入り婚の場合や一妻多夫婚制をとる社会の場合,婚入者の労働力提供ということが価値をもっているため,持参財産はほとんどないが,嫁入り婚の場合,婿方から,嫁をもらう代償として婚資を支払う一方,ことに婚姻を単に嫁と物品や金銭との交換に終らせず,嫁の地位や嫁の親族の地位を確保するために,嫁入りに際して嫁資をもたせるというようなことが行われた。これは一夫一婦制をとる社会に多く見受けられる習俗で,古代ギリシア・ローマ時代にもその記録があり,現在でも婚姻締結者同士の一つの身分保障として歓迎されている社会は多く,嫁を与える側に地位や財産がある場合特に顕著である。嫁資は,すべて婿方に渡る場合もあるが,日本の場合は法的に妻の所有権が確保されている。

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デジタル大辞泉の解説

じさん‐きん〔ヂサン‐〕【持参金】

嫁・婿などが縁組をするとき、実家から持っていくまとまった額の金銭。

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世界大百科事典 第2版の解説

じさんきん【持参金】

持参金とは,一般に女子が嫁入りに際して生家より持参する財産のことであるが,これを婚姻に伴う財産の移動という広い視野からとらえるならば,日本では,男子主導の婚姻・相続形態の形成に伴って,身分による偏差をはらみながら,現代用いられている女性婚資という意味での持参金が生成してきたのは,中世である。
【日本】

[古代]
 日本古代には嫁入婚は未成立であったから,〈持参〉という概念は文字どおりにはあてはまらない。また当時の主要な財は奴婢・宅(やけ)等であって,奈良時代の戸籍にも戸主母・戸主妻等が奴婢を所有する例が数多く見られる。

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大辞林 第三版の解説

じさんきん【持参金】

結婚・養子縁組などのとき、嫁や婿ないし養子が実家から縁づく先へ持って行く金。

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世界大百科事典内の持参金の言及

【養子】より

…百姓・町人の場合は当事者間の契約によって結ばれ,武家に比べはるかに自由であった。なお一般に,養子入りにあたって持参金がやりとりされ,なかには持参金目当ての養子縁組もみられた。幕府は再三にわたってこれを禁止する法令を発したが,あまり効果はなかった。…

※「持参金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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