日本大百科全書(ニッポニカ) 「カイウサギ」の意味・わかりやすい解説
カイウサギ
かいうさぎ / 飼兎
domestic rabbit
哺乳(ほにゅう)綱ウサギ目ウサギ科に属する動物のうち、家畜として飼養されているウサギの総称。イエウサギまたはカト(家兎)ともいい、ノウサギ(野兎)に対する語。現在、世界各国で飼育されているカイウサギは、ヨーロッパの中部と南部、アフリカ北部にかけて生息するヨーロッパアナウサギを飼いならしたものである。中世以後、世界各地に広まり、各国で改良された。用途別の品種としては、毛用種のアンゴラ、肉用種のベルジアンノウサギやフレミッシュジャイアント、毛皮用種のチンチラやレッキス、肉と毛皮両方を目的とする兼用種のニュージーランドホワイトや日本白色種、愛玩(あいがん)用種のヒマラヤンやダッチなどがある。
[澤崎 徹]