カイギュウ類(読み)カイギュウるい

最新 地学事典 「カイギュウ類」の解説

カイギュウるい
カイギュウ類

学◆Sirenia 英◆sirenians ,sea cows

約5,000万年前にユーラシア大陸とアフリカ大陸・インド亜大陸の間に形成されたテチス海へ進出した原始的な有蹄類を起源とする哺乳類の一目。水生適応した哺乳類では唯一の草食動物で,長鼻目・束柱目と近縁であり,あわせてテティテリア類(Tethyteria)を形成する。Prorastomidae・Protosirenidae・Dugongidae・Trichechidaeの4科に分類され,いずれも始新世に分岐。始新世初期に出現したProrastomidae科にはProrastomusPezosirenがあり,いずれも体長2m前後で四肢を有することからある程度歩行が可能で,川辺・入江・浅瀬・海岸などを生活の場とする水陸両生と考えられる。漸新世~中新世に多様化,放散。前期中新世にはパナマ地峡から太平洋に進入し,北太平洋に生息したグループが,後期中新世に体長7m以上に大型化し寒冷環境に適応した。紡錘形体形,鰭ひれ状の前肢後肢消失,背腹に可動する鰭状の尾は鯨類と類似するがそれぞれ独立に水中適応している。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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