カイ・ケイ・ケツ・カツ・むさぼる・いこう

普及版 字通 の解説


12画

(異体字)
16画

[字音] カイ・ケイ・ケツ・カツ
[字訓] むさぼる・いこう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は曷(かつ)。曷に(掲)(けい)の声がある。〔説文〕十下に「息(いこ)ふなり」とし、「今別に憩に作るは是に非ず」という徐鉉の附説がある。〔段注〕に憩をの俗体とする。曷は曰(えつ)と(かい)とに従い、曰は祝詞は屍骨。その呪霊を用いて呪詛などを行う意である。字はまたに作り、歇に従う。歇は曷を呵してその呪能を促す意。このような字の構造からいえば、〔爾雅、釈言〕に「貪るなり」とするのが字義に合う。また(喝)に通ずる。憩息の義は、「息(や)む」の義より転じたものであろう。

[訓義]
1. むさぼる。
2. おどす。
3. いこう、やむ。
4. と通じ、すみやか。

[古辞書の訓]
名義抄 ムサボル・イコフ 〔字鏡〕 イコフ・アヤフシ・オソル・ハナツ・ヤマヒ 〔字鏡集〕 イコフ・イキサシ・ムサボル・ネガフ

[語系]
・憩・khiatは同声。憩はいこう、はむさぼる意。歇xiatも声義が近い。

[熟語]

[下接語]
・恐・小

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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