カイザー効果(読み)カイザーこうか(その他表記)Kaiser effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カイザー効果」の意味・わかりやすい解説

カイザー効果
カイザーこうか
Kaiser effect

固体材料にいったん外応力を加えてアコースティック・エミッション (固体が変形,破壊するときに音を発する現象) を発生させておけば,再負荷しても前回の応力値をこえるまではアコースティック・エミッションが生じない不可逆現象をいう。この現象は J.カイザーによって発見された (1953) 。構造物その他がすでに受けた最大応力の値を推定するのに活用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

法則の辞典 「カイザー効果」の解説

カイザー効果【Kaiser effect】

材料に荷重を加えたとき,その応力が以前に加えられた最大値を超えない場合には,音響パルスが観測されない現象.これは塑性変形領域の加工硬化原因で,ほとんどの金属においてみられるが,岩石の破壊時にも観測される.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む