日本大百科全書(ニッポニカ) 「カイタク空港」の意味・わかりやすい解説
カイタク空港
かいたくくうこう / 啓徳空港
Kaitak Airport
中国の特別行政区香港(ホンコン)の九竜(きゅうりゅう/チウロン)地区にあった国際空港。九竜都心部の北東7.5キロメートルに位置し、長さ3390メートルの滑走路とその誘導路の用地は、九竜半島と香港島との間の海峡に突き出した埋立地であった。1928年に香港政庁の軍用飛行場として整備され、1936年より民間空港兼用となった。第二次世界大戦後のジェット機時代を迎えて拡張されたが、航空機進入路の建物高度などの障害、発着機の騒音問題があり、1970年代より代替空港の建設地の調査が行われていた。1998年香港国際空港の開港に伴い廃止された。1996年の年間利用客数は2954万3000人であった。
[青木栄一・青木 亮]
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