ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カゼラ」の意味・わかりやすい解説
カゼラ
Casella, Alfredo
[没]1947.3.5. ローマ
イタリアの作曲家,ピアニスト,指揮者。父はチェリスト,母はピアニスト。 1896年パリ音楽院に入学,ピアノをディエメルに,和声をルルーに学ぶ。 1900年フォーレに師事。 08年自作の『第1交響曲』を指揮して楽壇に登場。 15年故国ローマへ帰り,サンタ・チェチリア音楽院のピアノ教授となる。 17年「国立音楽協会」を創立してイタリア古典音楽の復興に努め,さらに評論雑誌"Ars Nova"を創刊,前衛音楽の普及を指導するなど,現代イタリアの音楽界に貢献するところ大。初期は R.シュトラウスやマーラーの影響を受けるが,次第に新古典的傾向に移る。主要作品はバレエ『壺』 (1924) ,管弦楽曲『スカルラッティーナ』 (26) ,声楽曲『平和へのミサ』 (44) など。
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