かちぐり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「かちぐり」の意味・わかりやすい解説

かちぐり
かちぐり / 搗栗

クリの実を乾燥して、殻と渋皮とを除いたもの。秋に収穫したクリを1週間から20日ぐらい日光で乾燥したうえ、さらに竹簀(たけす)底の木箱に入れて焙炉(ほいろ)にかけ約2昼夜加熱したのち臼(うす)にとり、杵(きね)で軽く搗(つ)いて殻を搗き割り、ふるって、実だけを残す。「かち」とは「搗く」の古語で、『徴古歳時記』に「搗と勝と訓の同じなれば、勝といふ義にとりて、これを祝節に用ふ」とあり、古来、縁起物として、武家の出陣や勝利の祝い、正月の祝い物などに用いられた。果肉は黄白色で堅く、そのままで食べても甘くてうまいが、熱湯に浸したり、火鉢の灰にうずめるなどして、すこし温めれば、柔らかくなって食べやすい。

[片岸博子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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