カットガラス(その他表記)cut glass

翻訳|cut glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カットガラス」の意味・わかりやすい解説

カットガラス
cut glass

表面に精巧なカット加工が施されたガラス器。カットした稜角の部分がプリズムの作用をして光を屈折,反射させるため,きらきらと美しく輝く外観を呈する。線条溝,凹面,平面などの文様をカットするには,それぞれグラインダー (研磨用砥石車) の断面が山形 (菱山グラインダー) ,かまぼこ形,平面形 (角山グラインダー) の砥石を使用。カット面を透明にするには,木炭のグラインダーで研磨したのち,ブラシ,フェルトでつや出し仕上げを行う。カットの技法はペルシアのアケメネス朝時代に始り,特にローマ時代の地中海東岸地帯で栄えたがのちに衰え,18~19世紀のボヘミア,イギリスで盛行して今日にいたっている。日本では古くは「切り子ガラス」ともいい,江戸時代末期に江戸や薩摩でこの技法が栄え,すぐれた作品が生れた。

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