カンベイ湾(読み)カンベイわん(その他表記)Gulf of Cambay

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンベイ湾」の意味・わかりやすい解説

カンベイ湾
カンベイわん
Gulf of Cambay

インド西部,グジャラート州カティアワール半島ムンバイ(ボンベイ)の間を北方へ湾入するアラビア海入海。湾口のディウダマン間は 190kmであるがしだいに狭くなり,湾奥では幅 24kmとなる。サバルマティ川,マヒ川ナルマダ川タプティ川など多数の河川流入。湾の形態と南西モンスーンの関係から,干満の差は 12mと大きく,流入する海潮の速度は 6~7knに達する。浅瀬や州が多く航海が阻害され,上げ潮と川の運ぶ土砂のため,どの港もわずらわされている。東岸にブローチスラト,湾奥にカンベイなどの港町がある。ブローチを中心とした湾奥地帯やムンバイ沖合いに石油が発見されて開発が進められ,この地方の経済的価値が高まった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンベイ湾」の意味・わかりやすい解説

カンベイ湾
かんべいわん
Gulf of Cambay

インド西部、グジャラート州東部、カーティアワール半島とインド半島の間にあり、アラビア海に面する湾。南北208キロメートル、東西24~190キロメートル。北のアラバリ山脈からサバルマティ川、マヒ川、東のデカン高原からナルマダ川、タプティ川が流入し、沿岸に広大なデルタが形成されている。湾内は干潟が広がり、湾口には4列からなる深さ9メートル以浅のマラッカ・バンク群、湾奥にもマル・バンク、マクラ・バンクとよばれる海底砂州の発達が著しい。最深部は44メートル。カンベイ、スーラトバウナガルが主要港である。

[成瀬敏郎]

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