カッチ湾(読み)かっちわん(その他表記)Gulf of Kutch

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カッチ湾」の意味・わかりやすい解説

カッチ湾
かっちわん
Gulf of Kutch

インド西端、グジャラート州西部、カーティアワール半島とカッチ半島に挟まれた湾。長さ176キロメートル、幅16~64キロメートル、小カッチ湿地の排水口でもある。湾は二つに分かれ、ハンスタール水路で連なっている。海底は浅く50メートル以下で、とくに9メートル以下の地域が広く、湾岸には潮汐(ちょうせき)低地が広がる。亜熱帯水域にあるためカーティアワール半島側に点在するノラ島、バイダール島などの島々は美しいサンゴ礁で取り囲まれている。オカ、カンドラ、マンダビが主要港である。

[成瀬敏郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッチ湾」の意味・わかりやすい解説

カッチ湾
カッチわん
Gulf of Kutch

インド西部,グジャラート州西部のアラビア海に面する湾。北をカッチ湿原,南をカティアワール半島に囲まれ,幅約 16~64km,奥行は約 76km。湾奥に広大なカッチ湿原を控え,湾の周辺にはぬかるみの低地が広がる。土砂流入堆積が激しく大型船の航行不適で,沿岸の港も北東部のカンドラを除き衰微している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む