カドミウムめっき(読み)かどみうむめっき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カドミウムめっき」の意味・わかりやすい解説

カドミウムめっき
かどみうむめっき

防食目的として鉄鋼上に施すめっき。同様の目的でなされる亜鉛めっきに比べて、高温多湿の環境中および塩化物を含む環境中での耐食性に優れ、海上あるいは海浜で使用される機器へのめっきとして適する。しかし、カドミウム毒性が高く公害上問題があること、鉄鋼素地に水素脆性(ぜいせい)を生じさせやすいこと、などの欠点があり、今日では特殊な用途以外は亜鉛めっきに置き換えられている。

[杉本克久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android