カビンダ州(読み)カビンダ(その他表記)Cabinda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カビンダ州」の意味・わかりやすい解説

カビンダ〔州〕
カビンダ
Cabinda

アンゴラ北西部,大西洋に臨む同国の飛び地で,一州を形成している。19世紀末の植民地分割の複雑な事情から,コンゴ川コンゴ民主共和国の一部によって,本土から 40kmほど切り離されている。州都カビンダ。1967年にアメリカ合衆国のガルフ・オイルがその利権鉱区の沿岸沖で油田を発見し,重要な地域になった。景勝地であるが,交通不便のため未開発。住民はバンツー語系でカビンダと呼ばれ,アンゴラ独立後もカビンダ解放戦線を名のり,分離独立運動を続けた。ゴム,果物象牙などを産し,石油,木材,パーム油,カカオ,コーヒーなどを輸出。面積 7270km2。人口 26万 (2005推計) 。

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