カピトリーニ美術館(読み)カピトリーニびじゅつかん(その他表記)Musei Capitolini

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カピトリーニ美術館」の意味・わかりやすい解説

カピトリーニ美術館
カピトリーニびじゅつかん
Musei Capitolini

イタリア,ローマカピトリーノの丘に建つコンセルバトーリ宮内にある市立美術館の総称カンピドリオ広場を挟んで向かい合うパラッツォ・コンセルバトーリ(コンセルバトーリ美術館)とパラッツォ・ヌオーボ(カピトリーノ美術館)を中心に,計五つの美術館からなる。公的なコレクションとしてはイタリア最古のものとされ,その歴史は 15世紀にさかのぼり,代々の教皇のコレクションを母体とする。1734年に教皇クレメンス12世によって,まずカピトリーノ美術館の一般公開が開始された。所蔵品は古代美術が中心で,有名な『カピトリーノのビーナス』『瀕死のガラテア人』をはじめ,『とげを抜く少年』(スピナリオ),『カピトリーノの雌狼』などがある。なお,美術館前の広場と両パラッツォのファサードミケランジェロの設計になり,広場の中央には古代ローマの『マルクス・アウレリウス騎馬像』が立っている。

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