カラアザール病(読み)カラアザールびょう

百科事典マイペディア 「カラアザール病」の意味・わかりやすい解説

カラアザール病【カラアザールびょう】

リーシュマニア・ドノバニという原虫寄生による病気。スナバエが媒介中南米東南アジア,中国,地中海沿岸などに分布。潜伏期2週間〜数ヵ月。寄生部位は脾臓肝臓骨髄(こつずい)などで,発疹をもって始まり,発熱期と無熱期が交替貧血が起こり,肝臓,脾臓がはれる。やがて無熱期は短くなり,高度の貧血と悪液質に陥る。治療はアンチモン剤。対症的には鉄剤,ビタミンB,C剤を使用。
→関連項目リーシュマニア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android