コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

脾臓 ひぞう spleen

翻訳|spleen

8件 の用語解説(脾臓の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脾臓
ひぞう
spleen

腹腔の左側上部にあって,上方は横隔膜,下方は左腎臓,前方には胃があり,腹膜におおわれている。脾臓の長軸は第 10肋骨とほぼ平行線上にある。重さは約 90~120gで扁平な長楕円形を呈する。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ひ‐ぞう〔‐ザウ〕【×脾臓】

胃の左側にあるリンパ系の臓器。リンパ球の生成、老朽赤血球の破壊、血液の貯留などの機能をもつ。脾。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

脾臓【ひぞう】

脊椎動物の造血・リンパ器官。哺乳(ほにゅう)類以外では主要な造血の場で,哺乳類では幼児期のみで,成体になると,造血機能は骨髄に移る。ヒトでは,腹腔左上部で横隔膜の下にあり,赤褐色

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

脾臓

 リンパ系の器官で,胃の近辺にある.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

家庭医学館の解説

ひぞう【脾臓】

 脾臓とは、左上腹部の横隔膜(おうかくまく)の下に位置する重さ100~150gの臓器で、多量の血液が存在します。
 血液は、腹腔動脈(ふくくうどうみゃく)から分岐(ぶんき)した脾動脈(ひどうみゃく)から脾臓に入り、脾静脈(ひじょうみゃく)に出た後、肝臓へ血液を送るルートである門脈(もんみゃく)に注いでいます。
 脾臓のはたらきは、リンパ組織の1つとして、からだの防御機構をになうことと、古くなった血球の処理を行なうことです。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

世界大百科事典 第2版の解説

ひぞう【脾臓 spleen】

五臓六腑の一つに数えられ,英語spleenは脾臓が気力や感情の宿るところと考えられたことから転じて,〈不機嫌〉や〈憂鬱(ゆううつ)〉の意にも用いられる。腹腔内にある内臓の一つで,古くなった赤血球の処理,リンパ球の産出,免疫による生体防御などをつかさどる最大のリンパ系器官でもある。左側上腹部にあり,上方は横隔膜,下方は左腎臓に接し,前方に胃がある。大きさは成人で長さ約10cm,幅約6.5cm,厚さ3cm内外で,重さは約150g,老人では萎縮して小さいことが多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ひぞう【脾臓】

脊椎動物のリンパ系器官。ヒトでは腹腔の左上部の後腹壁よりに横隔膜に接してある。赤血球の貯留,古い赤血球や血小板の破壊,リンパ球の産生などを行う。脾。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脾臓
ひぞう

脾ともいう。腹腔(ふくくう)の左上部の横隔膜と左腎臓(じんぞう)との間に位置する臓器で、第9~第11肋骨(ろっこつ)の高さとなる。全体として楕円(だえん)板状で、日本人の場合、長さ約10センチメートル、幅約7センチメートル、厚さ約3センチメートル、重さ80~150グラムである。一般に女性のほうが男性に比べて軽い。脾臓は血管に富むため、外見上は暗紫色を呈している。後面はやや凸面で横隔膜に接し、これを横隔面という。前面は腹腔に面し、胃底、左腎、左結腸曲などが接触していることから、これを内臓面という。内臓面のほぼ中央部に脾動・静脈、神経が出入する脾門があり、この脾門の部分を境にして前方に胃面、後方に腎面がある。胃面と腎面との下端には左結腸曲や膵臓(すいぞう)尾部(膵尾)が接触する結腸面がある。脾門の部分を除いた脾臓の全面は、腹膜の続きである漿膜(しょうまく)に包まれている。漿膜の内側には結合組織からなる線維膜がある。漿膜と線維膜とをあわせて脾被膜とよぶ。線維膜の内面からは脾臓の内部に向かって結合組織が索状に進入するが、この索状組織を脾柱(ひちゅう)とよぶ。脾柱は脾実質内で分岐しながら互いに網の目をつくっている。脾臓に入る動脈は脾柱の中を通って分岐していく。この脾柱の網の目の内部を満たしているのが脾髄(ひずい)である。[嶋井和世]

脾髄

脾髄には白(はく)脾髄と赤(せき)脾髄とよばれる構造がある。白脾髄はリンパ組織で、細網組織(細網細胞と細網線維)が基本の構造となっているため、白っぽくみえる。白脾髄の中には直径0.2~0.7ミリメートルの脾リンパ小節(リンパ球の集団で、イタリアの解剖学者マルピーギM. Malpighiにちなみマルピーギ小体ともいう)がある。このリンパ小節内のリンパ球はBリンパ球で、免疫(めんえき)抗体産生細胞となる。脾リンパ小節の中心には脾柱内から分かれてきた動脈の枝が通り、これを中心動脈とよぶ。中心動脈の周囲には動脈を鞘(しょう)状に取り囲んでいるリンパ組織があり、この中のリンパ球は主としてTリンパ球である。Tリンパ球は細胞性免疫に関与しており、抗原の刺激に反応して増殖し、活性化する。赤脾髄とは白脾髄以外の部分をいい、血管に富み、外見的にも赤褐色にみえる。赤脾髄は静脈性洞様血管である脾洞と、その間を埋めている脾索(細網組織)とで構成されている。脾洞の太さは20~50マイクロメートルで、迂曲(うきょく)して走っている。脾洞の壁をつくっている内皮細胞相互の間には比較的広い間隙(かんげき)があり、血球(とくに赤血球)が自由に通過する。血液は赤脾髄の中で比較的長く停留するが、その間に血液中の異物をとらえて処分するほか、老化し、破壊された赤血球を処理する。
 脾索の細網組織の網の目の中には赤血球のほか、形質細胞、大食(たいしょく)細胞、リンパ球などが存在する。大食細胞は脾細胞ともよばれ、活発な食作用を行い、老化赤血球、破壊された血球成分などを取り込む。また、大食細胞は黄褐色のヘモジデリンを含んでいるが、このヘモジデリンは肝臓に運ばれると胆汁色素を生合成する材料となる。ヒトの場合、脾臓は胎生期には造血器官として赤血球や他の血球を生産するが、生後は白脾髄で行われるリンパ球の生産だけとなる。赤脾髄は血液の貯留所であるが、多量の出血や運動時、あるいは精神的緊張時には、脾臓は収縮して貯蔵中の血液を放出する。脾臓の疾患では、とくにマラリア、腸チフス、白血病などにかかったとき、脾腫(ひしゅ)のおこることがある。よく知られているのが、バンチ病(イタリアの医師バンチG. Bantiにちなむ)の巨大脾腫である。
 なお、古くから漢方医学の「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」に含められた脾とは膵臓のことで、現在の脾臓とは異なっている。膵臓の語は、杉田玄白(げんぱく)らが『解体新書』をつくったとき初めて訳語として登場したものである。[嶋井和世]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

脾臓の関連キーワード肝臓五臓六腑膳所焼六腑染渡る背に腹はかえられない群肝夢は五臓の煩い六臓六腑

今日のキーワード

参院選の日程

改選議員が任期満了を迎える7月25日の前30日以内に実施される。参院選を「18歳選挙」の対象とするためには6月20日以降の公示とする必要がある。投票日を通例の日曜日とすれば、候補は7月10日、17日、...

続きを読む

コトバンク for iPhone

脾臓の関連情報