カラチ・プラン(その他表記)Karachi plan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラチ・プラン」の意味・わかりやすい解説

カラチ・プラン
Karachi plan

正式には,A Working Plan for Provision of Universal,Compulsory and Free Primary Educationという。 1959~60年,ユネスコパキスタンカラチで開催した「初等義務教育に関するアジア地域ユネスコ加盟国代表者会議」で採択されたアジア地域における無償制初等義務教育普及計画。 48年に国連総会で採択された世界人権宣言の「教育を受ける権利」をアジア地域においても実現させようとするもので,最低7年間の無償制義務教育を 80年までに普及させることを目標にした。その後,この計画の一律の実現は不可能との結論に達し,実現不可能なAグループ (アフガニスタンネパールなど) ,実現可能なBグループ (現ミャンマー,インドインドネシアなど) ,それ以前に実現可能なCグループ (スリランカ台湾,韓国など) の3グループ別の教育発展モデル Asian Model of Educational Developmentが策定された。

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