化学辞典 第2版 「カリウムアミド」の解説
カリウムアミド
カリウムアミド
potassium amide
KNH2(55.12).加熱した金属カリウムに直接,またはカリウムを溶融水酸化カリウムに溶かし,アンモニアと反応させると得られる.黄緑色の粉末.α,βの2形があり,高温型のβ形は立方晶系でNaCl型構造,低温型のα形はNaCl型格子が単斜にひずんでいる.融点338 ℃.400 ℃ で昇華する.潮解性がある.水と反応してKOHとNH3になる.代表的なアンモノ塩基で,液体アンモニア中では,K+ とNH2-に解離する.酸素とは-33 ℃ で反応して水酸化カリウム,亜硝酸カリウムおよびアンモニアを生じる.[CAS 17242-52-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報