日本大百科全書(ニッポニカ) 「カリムスキ火山」の意味・わかりやすい解説
カリムスキ火山
かりむすきかざん
Карымский Вулкан/Karymsky Volcano
ロシア連邦東部カムチャツカ半島の南東部にある活火山。標高1536メートル。直径5キロメートルのカルデラの内部に位置する成層火山。過去200年間に20回以上噴火をおこしている。1960~1964年、1965~1967年、1970~1982年、1996~2000年、それ以降、毎年のように噴火を繰り返している。おもにブルカノ式噴火をおこし、ストロンボリ式噴火を伴うことがある。1996年噴火の前日にマグニチュード6.9まで達する地震が約25~50キロメートル南方で発生した。1996年の噴火はカリムスキ火山の山頂付近と南へ約5キロメートル離れたアカデミアヌークカルデラの湖岸とで同時に発生した。
[中田節也]