日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルブコ火山」の意味・わかりやすい解説 カルブコ火山かるぶこかざんVolcan de Calbuco 南アメリカ、チリ南部のプエルト・モント市北東方35キロメートルにある安山岩質の成層火山。標高2015メートル。活火山で、古くは1893年、近くは1961年など、7回の明確な噴火記録がある。爆発型噴火であるが、しばしば火山泥流や溶岩流も発生し、付近に大被害を与えた。1893年の大爆発では、1888年(明治21)の磐梯(ばんだい)山の場合と同様に、山体が破壊され、惨害を出した。[諏訪 彰] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「カルブコ火山」の解説 カルブコ火山 チリ南部にある安山岩質の成層火山。標高約2000メートル。火山とその周辺一帯はジャンキウェ国立自然保護区に指定されている。記録として残されているものだけでも1837年から複数回の噴火が発生しており、大規模な噴火では火山灰や火砕流、溶岩流などが周辺地域に甚大な被害を及ぼした。2015年には、大規模噴火としては1962年以来、噴火としては72年以来となる大規模な噴火が発生し、周辺住民に避難が指示された。 (2015-4-27) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報