ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルル3世」の意味・わかりやすい解説
カルル3世(肥満王)
カルルさんせい[ひまんおう]
Karl III, der Dicke
[没]888.1.13. ナインディンゲン
西ローマ皇帝 (在位 881~887) ,西フランク王 (在位 884~887) 。シャルル3世 (肥満王) とも呼ばれる。東フランク王ルートウィヒ2世 (ドイツ王)の末子。 876年東フランクの一部の王となり,2人の兄の死で西ローマ皇帝,西フランク王を兼ねた。カルル1世 (大帝) 時代の領土を支配したが実力なく,ノルマンの侵入にあたって屈辱的講和を結んだ。そのため 887年甥のアルヌルフに廃位され,帝国は分裂した。
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