かわく(読み)カワク

デジタル大辞泉 「かわく」の意味・読み・例文・類語

かわ・く

[動カ五(四)]好ましくない物事をすることをののしっていう語。しやがる。していやがる。
「欲を―・くな齷齪あくせくするな」〈露伴五重塔
「盗み―・くはどいつぢゃい」〈浄・丹波与作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「かわく」の意味・読み・例文・類語

かわ・く

  1. 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 好ましくない物事をすることを、いやしめののしっていう語。
    1. [初出の実例]「びんぼうすっぽう、かわいて、年はよりはてて」(出典:玉塵抄(1563)六)
    2. 「憎やそれなる女目、いたづらかわいて不義をいたした」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)四)

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