カワリミズカビ(英語表記)Allomyces

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カワリミズカビ」の意味・わかりやすい解説

カワリミズカビ
Allomyces

藻菌類ブラストクラディア目の水生菌。水中アサの実などに培養すると,長さ 8mmぐらい,二叉に分岐を繰返して房状になる。菌糸先端に数個の遊走子嚢を鎖生し,中から後端に単毛をもつ遊走子が泳ぎ出す。乾田に広く分布する。なおこの菌糸には厚膜嚢という膜に孔紋をもった器官を生じ,これはのちに裂けて中から別の遊走子嚢が顔を出して,遊走子を送り出す。この遊走子が伸びて生じた菌糸に雄,雌の器官を生じ,有性生殖を行う。雄性は紅色の小配偶子嚢で小配偶子を,雌性は無色の大配偶子嚢で大配偶子を生じ,両配偶子は水中で運動中に接合する。

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