カンボジア美術(読み)カンボジアびじゅつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンボジア美術」の意味・わかりやすい解説

カンボジア美術
カンボジアびじゅつ

カンボジアに現存する美術最古のものは前クメール時代 (5~8世紀) のものといわれ,ヒンドゥー教に関するもの,インド的な表現を忠実に受容しているものが多い。しかし8世紀以後にはスマトラシュリービジャヤ王国からの影響を受けた時期もあったが,アンコールの都が建設されはじめた頃以後には,クメール独特の作風をもった神像仏像が造り出された。アンコール・ワットにクメール古典建築の完成した形がみられ,その他の建築様式にもインドなどの影響から脱して,細部の構造には中国的なものもみられる。建築内部の浮彫も彫りが浅く,中国的なものに近い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ワット

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む