カークウッドの空隙(読み)カークウッドノクウゲキ

デジタル大辞泉 「カークウッドの空隙」の意味・読み・例文・類語

カークウッド‐の‐くうげき【カークウッドの空隙】

小惑星公転周期(または軌道長半径)に対する数の分布に見られる空隙木星の公転周期と単純な整数比となる付近では、小惑星の数が著しく少なくなる。米国の天文学者D=カークウッドが、大質量の木星との軌道共鳴によるものであること提唱した。カークウッドの間隙。カークウッドギャップ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カークウッドの空隙」の意味・わかりやすい解説

カークウッドの空隙
カークウッドのくうげき
Kirkwood gaps

小惑星の周期とその数とのグラフをつくってみると,周期が木星の周期と簡単な整数比をなすところでは,小惑星の数が著しく少い。これを発見者 D.カークウッドにちなみカークウッドの空隙という。木星の強大な重力場による摂動作用により生じたものとみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android