カード犯罪(読み)カードはんざい

百科事典マイペディア 「カード犯罪」の意味・わかりやすい解説

カード犯罪【カードはんざい】

クレジット・カードプリペイド・カードキャッシュ・カード,消費者金融カードなどを悪用した犯罪。以前は盗んだカードを不正使用することで手に入れた商品を転売したり,銀行口座から現金を引き出したりするケースが多かったが,最近はカードに記録された磁気データを〈スキーマー〉と呼ばれる装置で読み取って同一の情報を持つカードを複製して悪用する〈スキミング〉が横行している。店頭でカード所有者の目を盗んで情報をスキミングしたり,ロッカーに預けた貴重品からカード情報を入手したりする方法のほか,満員電車の中など人混みでポケットバッグに非接触型のスキーマーをかざしてカードに触れずにカード情報を盗み出す方法も登場している。カードの利用控えなどから情報を入手してカードを偽造する方法もある。キャッシュ・カードについては1日の利用限度額を引き下げたり,ICカード化などの対応が進んでいる。
→関連項目ATM生体認証預金者保護法

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android