ガドギル(読み)がどぎる(その他表記)Dhanañjay Rāmchandra Gāgil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガドギル」の意味・わかりやすい解説

ガドギル
がどぎる
Dhanañjay Rāmchandra Gāgil
(1901―1971)

インドの著名な経済学者。マハラシュトラ州ナーシクの中流ブラーミンの家庭に生まれ、少年時代をナーグプルで過ごす。父は弁護士。ケンブリッジ大学で歴史学、経済学を学び帰国(1923)。約1年間ボンベイ州政府財務局に勤務。スーラトのM・T・B・カレッジ校長(1925~30)を経て、義父寄付でプネ市に設立されたゴーカレ政治経済研究所初代所長(1930~66)となり、現代インドの政治経済問題の研究に従事、実態調査方法の面で高い評価を受ける。協同組合運動、小規模・村落家内工業、経済計画に強い関心をもち、プネ大学学長(1966)、砂糖協同組合工場全国連合会会長(1960~67)、全国協同組合連合理事長(1964~67)、インド政府計画委員会副議長(1967~71)など多くの役職歴任ガンディーよりもアムベードカルを優れた知識人として尊敬した。主著に『近世インド産業発達史』(1924)、『インドにおける計画と経済政策』(1972)がある。

[古賀正則]

『鈴木正四訳『近世インド産業発達史』(1943・慶応書房)』

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