ガマノセガイ(読み)がまのせがい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガマノセガイ」の意味・わかりやすい解説

ガマノセガイ
がまのせがい / 蟇背貝
[学] Lamprotula coreana

軟体動物門二枚貝綱イシガイ科の二枚貝。淡水性で、朝鮮半島漢江大同江を中心に分布している。殻高50ミリメートル、殻長60ミリメートルに達し、殻は丸みのある三角形で甚だ厚質。表面は黒い殻皮をかぶっているが、不規則に配列したいぼ状の隆起があるので、これをガマヒキガエル)の背に見立ててこの名がある。内面のかみ合せには大きい歯がある。内面全体が真珠光沢を帯びる。殻が厚いのでボタン材料ばかりか、養殖真珠の材料とされていた。しかし戦後は北アメリカ産のカワボタンガイ科などを養殖真珠の核の材料とするようになった。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む