漢江(読み)カンコウ

デジタル大辞泉 「漢江」の意味・読み・例文・類語

かん‐こう〔‐カウ〕【漢江】

漢水別名
ハンガン(漢江)

ハン‐ガン【漢江】

朝鮮半島中南部を流れる川。太白山脈に源を発し、ソウル貫流して江華湾に注ぐ。長さ514キロ。かんこう。

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精選版 日本国語大辞典 「漢江」の意味・読み・例文・類語

かん‐こう‥カウ【漢江】

  1. [ 一 ]かんすい(漢水)李白‐贈張相鎬詩〕
  2. [ 二 ] 朝鮮半島の中央部を流れる川。本流の南漢江太白山脈五台山に発し、ソウル東方で北漢江と合流して黄海に注ぐ。全長五一四キロメートル。流域面積は朝鮮第二位。

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百科事典マイペディア 「漢江」の意味・わかりやすい解説

漢江【かんこう】

朝鮮中央部を流れる川。太白山脈西側に発し,江原道忠清北道を経て京畿道を南東から北西に貫流,ソウル市内を通り,江華島付近で黄海に注ぐ。全長514km,流域面積2万6270km2鴨緑江に次ぎ第2位。河口から330kmの寧越まで船が航行した。多目的ダムとして韓国最大の昭陽江ダムを擁する。おもな支流に北漢江,昭陽江がある。ソウル下流には広大な金浦平野があり,京仁工業地帯や金浦郡を中心とした穀倉地帯を形成している。
→関連項目京畿道江華湾江原道ソウル忠清北道朝鮮臨津江

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改訂新版 世界大百科事典 「漢江」の意味・わかりやすい解説

漢江 (かんこう)
Han-gang

朝鮮半島中央部の川。太白山脈に発し,半島を西に横断して黄海の京畿湾に注ぐ。本流の長さ514kmは朝鮮半島第4位だが,流域面積は2.6万km2で鴨緑江に次ぐ。流域は大きく南・北漢江に分かたれ,ソウル近くの八堂で合流する。北漢江は山間地を峡谷をなして流れ,春川盆地以外に大きな平地の発達をみない。早くから水力発電の開発が進められており,中でも春川市北部の昭陽江ダムは砂礫ダムとしては東洋一,二を誇る韓国最大のダムである。一方,南漢江流域は京畿道の米どころである驪州(れいしゆう)盆地はじめ,数多くの盆地平野を発達させ,韓国の主要な農業地帯となっている。また上流の寧越,旌善一帯は無煙炭,石灰石など鉱物資源に恵まれ,鉱山町が点在する。流れのゆるやかな南漢江は李朝時代,嶺南(慶尚道)方面への水運に利用され,河口から330kmの寧越まで船が航行した。ソウルより下流には広大な金浦平野が発達し,江南の永登浦を中心とした京仁工業地帯や金浦郡を中心とした穀倉地帯を発達させている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「漢江」の意味・わかりやすい解説

漢江
かんこう / ハンガン

朝鮮半島中部の川。全長514.4キロメートル。流域面積は2万6279平方キロメートルで、鴨緑江(おうりょくこう)、洛東江(らくとうこう/ナクトンガン)に次ぐ第三の河川。上流部は本流の南漢江と北漢江からなる。南漢江は太白(たいはく/テペク)山脈の五台山(ごだいさん/オデサン)から発し、旌善(せいぜん/ジョンソン)を経て北西に曲がり、寧越(ねいえつ/ニョンウォル)付近で平昌江と合流したのち忠州(ちゅうしゅう/チュンジュ)を経て北西に向かい、河口から上流120キロメートル地点の両水里で北漢江と合流する。韓国の首都ソウルの中心部を貫流、引き続き北西に向かい、臨津江(りんしんこう/リムチンカン)と合流し、江華島(こうかとう/カンホワド)付近で黄海に注ぐ。発源地から平昌に至るまでの傾斜度が200分の7で、嶺西(れいせい)高原を穿入(せんにゅう)蛇行して峡谷を形づくる。北漢江は江原道(こうげんどう/カンウォンド)金剛山(こんごうさん/クムカンサン)に発して南流し、流域に広い侵食盆地をつくりながら春川(しゅんせん/チュンチョン)付近で昭陽江をあわせ、南西に向きを変えて本流に合流している。漢江は流量の季節的変化が大きく、1~2月は少なく、7~8月は多い。水資源の保存と活用を目ざして多目的ダムが建設されている。韓国の農業近代化、工業化など、経済発展のための動脈として貢献している。

[森 聖雨]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「漢江」の意味・わかりやすい解説

漢江
かんこう

「ハン(漢)江」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の漢江の言及

【漢水】より

…中国の長江(揚子江)最長の支流で漢江,襄水とも呼ばれる。陝西省南西部の寧強県の北の嶓冢(はちよう)山に源を発し,南東に流れ,陝西省南部,湖北省北西部および中部を経て,武漢市で長江に注ぐ。…

※「漢江」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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