翻訳|Galatia
古代アナトリア(現在のトルコ)の一地方名。紀元前278~前277年にヘレスポントス(ダーダネルス)海峡を越えて侵入したケルト系民族(ガラティ)がアナトリア高原中央部を占拠し、約半世紀にわたり原住民社会を略奪したときから、この地名がおこった。前230年以後ペルガモン王国によって、前64年以後はローマによって、かつてのフリギア人の土地に定住させられ、アンカラ、ペッシヌスなどの都市を含む小王国をなした。産業は原住民を使った穀物生産と牧畜で、少数勢力のガラティが軍事力を握って支配階級を構成した。行政区はトロクミ、トリストボギイ、テクトサゲスの3部族からなり、その連合体の会議が司法権の一部をもった。前25年、3代目の王アミュンタスの死とともに、ローマ帝国の属州に編入された。帝政下では州境の変更がしばしばあったが、11世紀以後トルコ人の支配下に入った。聖パウロのガラテヤ伝道路(紀元後40年代)については北部説と南部説とがある。
[小川英雄]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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