がり版(読み)ガリバン

デジタル大辞泉 「がり版」の意味・読み・例文・類語

がり‐ばん【がり版】

謄写版とうしゃばんの俗称。また、その鉄製のやすり板。鉄筆原紙を切るときのがりがりいう音からの名。「がり版刷り」

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精選版 日本国語大辞典 「がり版」の意味・読み・例文・類語

がり‐ばん【がり版】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がり」は原紙をきるときの音から ) 鉄筆で謄写版原紙をきるのに用いるやすり版。転じて、謄写版印刷器。また、この印刷法や、これで印刷したもの。
    1. [初出の実例]「そのガリ版の廻状を村内の有志の面々に配布してまはった」(出典:多甚古村(1939)〈井伏鱒二〉水喧嘩の件)

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図書館情報学用語辞典 第5版 「がり版」の解説

ガリ版

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世界大百科事典(旧版)内のがり版の言及

【謄写版】より

…謄写版原紙と呼ばれる薄い特殊な紙に小さい穴をあけ,この穴から印刷インキを押し出して印刷する方法。孔版方式の代表的なもので,俗に〈ガリ版〉ともいう。19世紀末,アメリカのエジソンが蠟を塗った紙に電気で振動するペンで細かい穴をあけ,版とする方法を考案したのが最初といわれる。…

※「がり版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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