多甚古村(読み)タジンコムラ

デジタル大辞泉 「多甚古村」の意味・読み・例文・類語

たじんこむら【多甚古村】

井伏鱒二長編小説海辺小村出来事を、巡査による日記形式で描く。昭和14年(1939)刊行。昭和15年(1940)、今井正監督により映画化

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デジタル大辞泉プラス 「多甚古村」の解説

多甚古村

1940年公開の日本映画。監督:今井正、原作:井伏鱒二による同名小説、脚色八田尚之撮影三浦光雄出演:清川荘司、鶴丸睦彦、深見泰三、原泉子、竹久千恵子、瀧澤修、赤木蘭子ほか。ヒューマンドラマ。

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世界大百科事典(旧版)内の多甚古村の言及

【井伏鱒二】より

…その後《ジョン万次郎漂流記》(1937)で直木賞を受賞,38年には歴史小説の佳作《さざなみ軍記》を完成した。駐在巡査の日誌の形をかりた《多甚古村》(1939)は多くの読者に迎えられたが,《川》(1932),《集金旅行》(1937)以来の挿話と挿話をつなぐ連作的スタイルは,この作家の特徴となった。42年から1年間陸軍徴用員としてシンガポールに滞在した。…

※「多甚古村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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