ガロ・ロマンス語(読み)ガロ・ロマンスご(英語表記)Gallo-Romance language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガロ・ロマンス語」の意味・わかりやすい解説

ガロ・ロマンス語
ガロ・ロマンスご
Gallo-Romance language

ローマ帝国領土となったガリアの地,すなわち現在のフランスで使われた俗ラテン語。これが変化をとげて現在のフランス語になった。ローマ人に征服されたガリア人 (ケルト人) の本来言語である大陸ケルト語は5世紀頃までには消滅してしまったが,基層言語としてラテン語にかなり大きな影響を与えたと考えられている。特に音声的に,母音間の子音の弱まり,強勢のない母音の弱まりや脱落,[u]→[y]の変化など,4~11世紀にいくつかの重要な変化が生じた。

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