普及版 字通 「キ・しるす・この」の読み・字形・画数・意味
7画
[字訓] しるす・この
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(き)。〔説文〕五上に「古の人(しうじん)(宣命の官)、木鐸(ぼくたく)を以て詩言を記す」とし、の亦声にして「讀みて記と同じうす」とあって、記録する意とする。毎歳仲春、民間の詩を採録する俗があって、その官を人という。〔詩、大雅、高〕に「け(こ)の王舅」という句があり、近はの譌字である。また其・記・忌と同じく助詞に用いる。
[訓義]
1. しるす、人のなすところ。
2. この。
3. 助詞。
[語系]
・其・記ki、忌giは声近く、助詞に用いる。其・忌は〔詩〕に終助詞に用いる例が多い。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報