きついもの

精選版 日本国語大辞典 「きついもの」の意味・読み・例文・類語

きつい もの

  1. ある行為やことば、状況などに対して、それが普通でないことを感嘆気持を込めていう。たいしたもの。近世町人の間でいう。みごとだ。立派だ。また、そのとおりであるとほめていう。みごとなもの。
    1. [初出の実例]「ざいもく、大く、諸しき、諸入め、見ごとに我ら仕る。きつい物かきつい物か」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)下)
  2. 遊里などで、ひさしぶりに来訪した客にむかっていうことば。おみかぎり。
    1. [初出の実例]「幸様きつい物(モン)でござりますの」(出典洒落本南閨雑話(1773)鋪の体)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android