キバナキョウチクトウ(読み)きばなきょうちくとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キバナキョウチクトウ」の意味・わかりやすい解説

キバナキョウチクトウ
きばなきょうちくとう
[学] Thevetia peruviana K.Schum.

キョウチクトウ科(APG分類:キョウチクトウ科)の常緑低木で、高さ9メートル以上。熱帯アメリカ原産。種子からとれる油および幹から出る乳液は薬用になる。しかし、乳液は有毒なので、取扱いには注意を要する。葉は厚い革質で、マキの葉に似る。花は茎頂に数花をつけ、黄色のらっぱ状で、芳香があるが全開はしない。ほかに、濁った淡橙(たんとう)色花、白色花もある。明治初年に渡来した。挿木または実生(みしょう)で殖やす。テベーティア属は熱帯アメリカに10種ある。鉢植えでは花つきがよくないため、日本ではあまり栽培されない。

[高林成年 2021年6月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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