20世紀日本人名事典 「キム・サリャン」の解説
キム・サリャン
キム サリャン
Kim Sa-ryang
07の作家
- 国籍
- 朝鮮
- 生年
- 1914年3月3日
- 没年
- 1950年11月
- 出生地
- 平壌
- 本名
- 金 時昌(キム シチャン)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部〔’39年〕卒
- 経歴
- 平壌高等普通学校に在学中、反日的な学内騒動に関与し、退学させられ渡日。佐賀高から東大に入り、卒業後の1939年「文芸首都」同人に参加、10月号掲載の「光の中に」が翌’40年上半期の芥川賞候補作に選ばれる。その後相次いで作品を発表し、同年第一小説集「光の中に」を上梓。戦時中は朝鮮へ帰り、日・朝両語で小説を発表。’42年小説集「故郷」を上梓。’43年「太白山脈」を「国民文学」に連載。戦後、北朝鮮にて、「馬息嶺」などの小説のほか「雷声」その他の戯曲を多く執筆した。’50年朝鮮戦争勃発後、従軍作家として南下中、心臓病がもとで隊列を離れて消息を絶った。「金史良全集」(全4巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報