キャンデル
Isaac Leon Kandel
生没年:1881-1965
アメリカの教育学者。ルーマニア生れ。アメリカのコロンビア大学,のちイギリスのマンチェスター大学教授。第2次大戦後の比較教育学の隆盛に中心的役割を果たし,教育統計比較や各国教育事情紹介にとどまらぬ,各国教育の特質の歴史的・社会的背景の分析を行う。第1次アメリカ教育使節団の一員として1946年に来日。教育における内的事項interna(教育内容等)と外的事項externa(物的諸条件)を区別し,その観点から各国の教育行政の特質を評価する理論は,宗像誠也を介して日本の教育行政学に影響を与えた。教育における科学的決定論,児童中心主義,実用主義に反対した。主著《比較教育Comparative Education》(1933),《変革期の教育The New Erain Education》(1955)。
執筆者:宮沢 康人
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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キャンデル
Kandel, Isaac Leon
[生]1881.1.22.
[没]1965.6.14. コネティカット,ウェストポート
ルーマニア生れのアメリカの教育学者。 1913~47年コロンビア大学のティーチャーズ・カレッジで教育学を講じ,次いでイギリスのマンチェスター大学に移りアメリカ研究講座の初代教授となる。 50年退職し,ニューヨークで教育週刊誌『スクール・アンド・ソサエティー』の編集に従事した。 46年アメリカ教育使節団の一員として来日。主著『教育理論の葛藤』 Conflicting Theories of Education (1938) ,『20世紀アメリカの教育』 American Education in the Twentieth Century (57) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のキャンデルの言及
【アメリカ教育使節団】より
…対日使節団は1946年3月と50年9月の2次にわたり来日した。第1次使節団(団長J.D.ストッダードほかI.L.キャンデルら総勢27名)は,教育の自由を説き,公選制教育委員会制度や男女共学,6・3・3制の学校制度などの導入を勧告する報告書を提出した。マッカーサーはこれを支持し,戦後教育改革に大きな影響を与えた(〈[教育刷新委員会]〉の項目参照)。…
※「キャンデル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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