キュウ・キク・シュウ・けもの・やしなう

普及版 字通 の解説


15画

[字音] キュウ(キウ)・キク・シュウ(シウ)
[字訓] けもの・やしなう

[説文解字]
[金文]

[字形] 象形
狩猟用の盾の形。羽飾りのついた楯を台座の上におき、祝を収めた器((さい))を前において、狩猟の成功を祈る。〔説文〕十四下に「(さん)なり」と家畜の意とするが、金文字形は明らかに円い盾の形を主としている。金文にこの字を「執」のように・虜の意に用いる。軍行のときにも盾祭をするので、その軍獲をといったのであろう。獸(獣)は猟犬をそえたもので、狩猟の狩の初文。獸の字形によっていえば、は獸の初文である。

[訓義]
1. けもの。
2. 畜(きく)と通じ、やしなう。

[部首]
〔説文〕〔玉〕に獸をこの部に属する。獸は狩猟用の盾と猟犬とに従い、狩の初文。その獲るところは。「なり」とは家畜。畜はと声義に通ずるところがある。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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